思いや祈りをこめて、着物のはぎれを集めて縫い合わせ、四季の花々や動物などの日本に古くから伝わる縁起物をつくって飾る、つるし飾り。
古くから伝わる「細工物」の手法でつくる、ぷっくり愛らしいつるし飾りを手作りキットで楽しめたら…。
そんな思いから商品の開発がスタートし、岐阜県飛騨市古川町の「つるしかざり研究会」様に出会いました。
古川町の女性たちが集まり、つくることを楽しみながら、つるし飾りで街を明るく飾りたい、と活動されている研究会の皆さん。
研究会の皆さんと、笑顔で楽しめる手作りキットを開発したい、と強く感じたのです。
自然あふれる美しい町で出会ったつるしかざり研究会の皆さん

岐阜県の北部に位置する、山々に囲まれた小さな町 岐阜県飛騨市古川町。
空気が美味しく、自然あふれる穏やかで美しい町並みと、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」にも登録されている「古川祭」の伝統が根付く、歴史ある町です。
つるしかざり研究会は、2015年に発足。
活動の規模は少しずつ拡大し、毎年展覧会を開催したり、小学校で講習をしてみんなで作品をつくったり…と精力的に活動されています。

いつも笑顔で活動されているのが印象的な研究会の皆さん。
何度も古川町へ足を運び、楽しくお喋りしながらつるし飾りをつくる皆さんに会うたびに、手作りの本当の楽しさに触れたような気がして、その明るい雰囲気もキットに込められたら…と商品の開発を進めていきました。
こだわりの「細工物」に込められた想い
白壁土蔵の建物が今も残る古川町には、瀬戸川という川が流れています。
瀬戸川には、春になるとたくさんの鯉が泳ぎ、白壁の古い町並みと美しいコントラストを生み出しています。

つるしかざり研究会では、瀬戸川に泳ぐ鯉をつるし飾りのモチーフにし、「福こい」と名付けました。
「福こい」には、「福」よ「来い」の意味を込め、オリジナルのモチーフとして愛されています。
今回の商品にも、「福こい」は登場します。名前も、表情も、どこか愛らしく笑顔を誘う素敵なモチーフです。
つるし飾りのモチーフは、「和」のものであることと、昔からの細工物の手法を踏襲することがつるしかざり研究会のモットー。
お部屋に飾りやすいようなデザインにしながら、その教えを守ったつるし飾りに仕上げました。
モチーフにはすべて、日本に古来から伝わる”謂われ”が込められています。
「桃」は、邪気や悪霊を払い、延命長寿を意味する果物といわれていたり、「這い子人形」は赤ちゃんがはいはいしている姿を表現していて、子供の健やかな成長を願うモチーフとされています。
古くから伝承されている縁起物が、現代に生きる私たちに愛されているのはなんだか不思議で嬉しい気持ちになりますね。昔の日本に思いをはせながら楽しむ手作りも素敵です。
つくって楽しい、飾って華やかなつるし飾り
少しずつ、たくさんの種類の布を買い集めるのは、結構手間がかかりますよね。
キットなら、多種類の生地が少しずつ、必要な分だけ揃っているので買い集める手間がありません。
カラフルで可愛らしいつるし飾りを作るのに、キットはぴったりなのです。
実物大の型紙がついており、それに沿って生地を裁断すればいいのも安心。
丁寧なイラストとポイント動画で説明しているので、ご自身のペースで作っていただけます。
季節に合わせて飾れるのも嬉しいポイント。
別売りのつり輪キットに吊るして、まとめて飾ると迫力ある豪華なつるし飾りに。

1本ずつ飾ると、場所も取らずにコンパクトに飾れます。
季節に合わせて付け替えるのもいいですね。お部屋に季節を運んでくれます。
季節を感じられるインテリアとして、洋室に飾っていただくのもおすすめです。
つるし飾りは、個性がきらめく手作りです

ひとつひとつのモチーフに表情があって、愛らしいデザイン。
同じ手順でつくっても、表情には作り手の個性が出ます。
表情を刺しゅうすれば、ひとつひとつ違う個性が生まれます。その違いや個性が、より作品に愛着が湧く理由になりますね。
お友達と一緒につくるのも、楽しい時間が過ごせそうです。
小さいパーツは多いですが、出来上がるとちりめん生地の柔らかな風合いの、ころんと可愛い縁起物に。
手縫いでちくちくとつくっていき、1つ出来上がるたびに思わず笑顔になれますよ。
思いをこめて針を進め、丁寧につくるつるし飾り。
手作りのぬくもりを、ぜひ楽しんでみてくださいね。