ソーイングの基礎vol.1『並縫い・ぐし縫い』

   

ソーイングの基礎vol.1『並縫い・ぐし縫い』

ソーイング初心者ならまず習得したい、「並縫い(なみぬい)」と「ぐし縫い」。
家庭科の授業で習った!という方がほとんどだと思います。
どちらも表と裏に同じように針目が出る縫い方ですが、違いや使い分け方をご存じですか?

今回は、「並縫い」「ぐし縫い」の縫い方とその違い、きれいに縫うコツをご紹介します!

並縫いとぐし縫いの違いはズバリ、針目の大きさです。

並縫いは、針目が約0.3~0.4cmの比較的大きめの針目、
ぐし縫いは約0.2〜0.3cmの細かい針目の縫い方を指します。

作り方に、「ぐし縫い」と指示がある時は細かい針目を意識するようにしましょう!

並縫いより細かい針目のぐし縫いの方が、強度が増します。
また、どちらもギャザーを寄せるときなどにも使用します。
細かいギャザーを寄せるときにはぐし縫い、大きめのギャザーを作りたいときは並縫いを使用する、という使い分けもできます。

並縫いは、パッチワークやキルティングのしつけ(本縫いの前に行う仮縫い)、クロスステッチ布に印を付ける用途にも使います。

どちらも縫い始めは玉結び、縫い終わりは玉止めをするのが基本ですが、作る作品によっても異なりますので、作り方説明書の指示に従ってくださいね。

 

2つの技法の違いが分かったところで、早速縫い方を見てみましょう。

【並縫い】

布の裏から針を出し

 

0.3~0.4cmのところに針を入れ

 

0.3~0.4cmのところから針を出します

 

これを繰り返します

 

きれいに縫うポイント①

縫い目がつってしまわないように、糸こきをして布をならしましょう

 

【ぐし縫い】

並縫いと同じ手順で0.2~0.3cmの細かい間隔で縫います

 

糸こきをして布を整えます

 

きれいに縫うポイント②

 

針目が等間隔になるように意識して縫いましょう。
等間隔に縫うことで、見た目がきれいに見えるのはもちろん、強度も均一になります。
慣れないうちは、縫いたいところに印をつけておくと縫いやすいですよ。

並縫い、ぐし縫いは表にステッチのように見える縫い方です。
縫い目を見せたい作品に使うと、表に点々と可愛らしい縫い目が出るので、作品のアクセントになります。

ひと針ずつ丁寧に縫うことも大切ですが、スピードアップしたい場合には数針ずつまとめて縫っていきましょう。
直線を縫う場合には、まとめて縫うことでまっすぐ縫えるというメリットもあります。
慣れてきたら数針ずつ縫う練習もしてみてくださいね。

 

手縫いで季節を彩る縁起物を作ろう

並縫い、ぐし縫いの縫い方はマスターできましたか?

手縫いで作る、itonowaおすすめキットは、
飛騨古川から届いた福を願うつるし飾り です!

今回ご紹介した並縫い・ぐし縫いはもちろん、本返し縫いやコの字とじ、たてまつり縫いなど、ソーイングで使う基本の縫い方で小さな縁起物のモチーフをひとつずつ作り出していきます。

岐阜県飛騨市古川町で活動されている、つるしかざり研究会様に監修していただいて開発したつるし飾りです。

健やかな成長を願う這い子人形や、長寿の願いをこめた菊の花や桃のモチーフなど、
モチーフひとつひとつに、日本に古くから伝わる言い伝えや謂われが込められています。
ちなみに、ふくろうは「不苦労」と書いて、「苦労しない」モチーフとして、商売繫盛や開運招福などの場面で使われるモチーフです。
ダジャレのような謂われに、なんだか親しみが持てますね。

大切な誰かのために作ったり、季節に合わせて飾るために作ったり…。
想いを込めて、丁寧に針を進めるひとときを楽しんでいただけるキットになっています。

全てのパーツに、実物大の型紙がついています。型紙に合わせて裁断していくので、楽々カットできちゃいます。
細かいパーツが多くて作れるか心配…という方も安心♪

1本ずつ飾ると、場所も取らずに飾れるサイズ感です。
ころんと可愛らしいモチーフたちは、表情豊かでくすっと笑えるものばかり。
日常にちいさな幸せを運んでくれる存在です。

まずは並縫い・ぐし縫いを習得して、つるし飾りに挑戦してみてくださいね。

 

春から夏に飾りたいつるし飾りはこちら

ソーイング 手づくり豆知識

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